探偵事務所 就職

探偵事務所への就職は簡単にできるのか

探偵事務所といえば、かつては知る人ぞ知る業種であり、秘密裏に動いている業界のイメージでした。

ですが、最近ではテレビの深夜番組をはじめ、報道ニュース番組でも探偵が取り上げられ、盗聴器の発見といった密着取材を受けるなどして、認知度も高まっています。

人の秘密を探る怪しげな会社のイメージから、人々に役立つ信頼できる会社としてのイメージが高まり、探偵事務所に就職したいと考える人も増えてきているようです。

探偵事務所のホームページや求人サイトを探すと、応募資格として未経験可、学歴不問、自動車免許があることといった求人案内が出されていることが少なくありません。

そのため、車さえ運転できれば、誰もが簡単に採用してもらえるのではと思われるかもしれませんが、実際には誰でも構わず採用しているわけではありません。

では、どのような人を採用したいと思っているのでしょうか。

どんな人が探偵に向いているのか

探偵は「尾行などをして人の秘密を暴く仕事でしょ」などと思ったりしていませんか?

だから人の秘密を探ることが好きな人が向いていると思われるかもしれません。

ですが、それだけでは足りないどころか、かえって探偵には向いていません。

なぜなら人の秘密を探るのが好きな人は「探り出した秘密を暴露する」のも好きな人が多いからです。

探偵というのは人から信頼を寄せられてこそ成り立つ仕事といえます。

にもかかわらず、知った秘密を友人などに面白おかしく暴露する場合や家族などに話を漏らしてしまうようではいけません。

秘密をしっかり守れる人、余計なことをいわない寡黙な人、冷静な判断ができる人が求められています。

信頼される行動が取れる人

探偵は人に信頼されなければなりません。

探偵事務所には浮気調査の依頼が多いものですが「配偶者に不倫されているかもしれない」なんてことは本当は誰にも知られたくないはずです。

浮気の事実や親にバレたら困る、恥ずかしさやプライドによって親しい友人にも相談できない方が、勇気を出してご相談に来てくださります。

にもかかわらず、その人の秘密を面白がってしまうような人では信頼関係を構築することはできません。

また、近年問題になっている盗聴器トラブルも盗聴器を見つけてくれるから安心してもらえるわけではありません。

家の中のあらゆるところを見られるわけですから、十分な信頼を得られなければ調査をさせてもらえません。

ましてやテレビ番組のように、外部でたまたまキャッチした盗聴器の存在を突然知らせにこられて、すぐにその人を信頼できるでしょうか。

いきなりやって来た人が「盗聴器があるかもしれない」と伝えても、盗聴器があると偽って調査料を要求する詐欺では?と思われるだけです。

丁寧な状況説明や「最近変わったことはなかったですか」「雑音などが入ることや機械がハウリングすることはありませんか」など相手に寄り添う丁寧な対応によって相手の信頼を獲得していかなければなりません。

困った人の役に立ちたい人

探偵に向いているのは秘密を暴露するのが好きな人ではなく、秘密を固く守ることができ、正義感の強い人です。

困った人の役に立ちたいと考える正義感や、人を思いやる心も必要です。

悩みに悩み、苦しんでいる人が多い浮気調査をはじめ、大切なご家族などが行方不明になり、人探しをしてほしいと訪れるケースも少なくありません。

さらに結婚詐欺に遭っているかもしれないと不安になっての素行調査の依頼や、大切なお子さまが良からぬ人に騙されているかもしれない、よからぬ交友関係を持って犯罪に巻き込まれているかもしれないと心配になって素行調査を依頼されるケースも増えています。

不安や心配でいっぱいの方に対して力になりたいと思える人、実際にそれを行動に移せる人を求めています。